
柳田國男によれば、サダとは古語で海に突き出した地形そのもののことを言い、「岬」や「半島」と同義であるという。佐田岬の地名が国内各所に今も残されているのはご存知の通り、これは「岬岬」と言っているようなものだ。(さらに佐田岬半島なら「岬岬岬」となる。←これは文字通り蛇足)

かつては足摺岬も、「サダ岬」と呼ばれていたという。この地の四国八十八ヶ所の名刹は「サダ山 金剛福寺」であり、後背地の「佐田山」という山名にもその名を留めている。これもおそらくは柳田説と同じ系統の地名であることは間違いないだろう。

サダの語源については諸説ある。その一説によれば、位の非常に高い僧に対して、その弟子が崇拝の意味を込めて足を撫でさすることを「サダ」と呼んだ、と言う。そうであれば、サダ岬が足摺岬に転換した背景説明としては、分かりやすい。ただ、分かりやすすぎて俄には信じがたいのが欠点だ。
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