お隣りの宿毛市のだるま夕陽は有名だ。しかし、その姿をここ、足摺岬でも見ることが出来るのは、なぜかあまり知られていない。(基本的には、日が沈む水平線の見える所ならば、どこでも見えるはずだが)


空気の澄んだ、晴れた夕べ、遠い水平線の上に雲の陰さえなければ、真っ赤な太陽が、ほんの数分、解け落ちるようにくびれて見える、不思議な景観だ。近景の白い波や、空を映してきらめく海面、遠い舟影とともに、ひと時の幻影を演出してくれる。

現在、東京に住む子供の43%が「夕陽を見たことがない」という。

人間には本来、人間が加工し、発信しうる以上の情報を受け取る能力が備わっているのではないだろうか。

足摺のだるま夕陽には、その未発の感性に訴えかける、原初的で基本的なメッセージがあふれ出ている。



     
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